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C4 植物 スイートコーンに効くルビスク

宮崎県都濃の赤木さんは、C4 植物でもあるスイートコーンの栽培を長年やってこられた方です。この赤木さんが、2008年度のスイートコーン(ゴールドラッシュ)栽培の一部で「ルビスク」を半信半疑の状態で、試用されました。

赤木さんの栽培は、2008年2月にハウス内で播種し、3月下旬にハウス撤去後、5月下旬に収穫の促成型です。元肥は、鶏糞堆肥450 kg / 10a、石灰窒素20 kg / 10a、苦土石灰20 kg / 10a、化成肥料(N12 P12 K12)20 kg / 10aです。また、追肥は、化成肥料(N14 P 0 K17)15 kg / 10aを、雌花開花後に1回施されています。

4月上旬に雄花と雌花の出穂を確認されてから、4/9に初回の葉面散布を施し、5/2の最終散布まで合計5回の葉面散布(500倍希釈液)を実施されました。ルビスクに展着能を増す成分を加えて散布されてます。試験区としてA区(6 a)とB区(24 a)を設けられました。A区(6 a)が葉面散布処理区であり、B区は対照区です。

赤木さんの圃場の中でも、A地区(6 a)の日当たりは悪く、日当たりが良いB地区の約6〜7割の生産しかできない圃場です。対照区として設定したB地区に2008年、誤って 4/18 に1回のみ散布されています。また、スイートコーンの大きさの市場規格は、S (約210 g)から、M(約250 g)、L (約300 g)、2L (約 350 g)、3L (約410 以上)と分類されています。

1. C4植物 スイートコーンの「実(可食部位)」の増収

一般に、スイートコーンは一株から二穂取りをすると、多くの場合、商品としては販売できない大きさにしか生育できません。赤木さんのA区(6 a)とB区(24 a)ともに同じ状況でした。

下記の写真は、「ルビスク」を散布した赤木さんA区(6 a)のスイートコーンです。一株二穂にしても、二穂共に出荷サイズに生育しています。この一株二穂状態が、出荷量の数値として表れています。


写真の下の表は、赤木さんの出荷量を、2007年のそれと比較しています。2007年は、2008年と品種、栽培時期、肥料量、圃場、全て同じです。違いは、葉面散布の有無のみです。「ルビスク」を使用しなかった2007年の一番果のサイズは、2LではなくLサイズが中心で、MとSが混在してます。さらに、商品としての二番果は採れていません。

一報、「ルビスク」を使用した2008年は、一番果を全て2Lサイズで出荷され、二番果もSが中心の出荷サイズとして採れるようになってます。恐らく、追肥量を増やしていれば、二番果のサイズも向上していたでしょう。

また、2008年の5回散布のA区(6ha)と1回散布のB区(24ha)を合わせた出荷量(一箱4.5kg)は1450箱と、2007年の1100箱から1.3倍に増加しています。B区もA区と同じように5回散布していれば、2008年の果の収穫量は、もっと増加していたでしょう。

このようにC4植物スイートコーンの可食部位の顕著な増収が、「ルビスク」の葉面散布を繰り返す事によりできるようになりました。赤木さんご本人も、この出荷量に驚かれています。

2. C4植物 スイートコーンの「茎(セルロース部位)」の増収


スイートコーンの可食部位の増収だけでなく、その茎の部分も本発明の散布剤処理により増加しています。下図に「ルビスク」の散布による、茎の重さと茎径の変化をまとめています。写真は、赤木さんが、茎が一回り大きくなっている事を指されたものです。

表を見て頂けると、「ルビスク」を5回散布した方が、1回散布処理区よりも一回り大きく生育している事が判って頂けると思います。平均の重さが197 gから223 gに増加し、茎の太さが21.2 mmから25.3 mmに増加しています。

茎の主構成成分は、セルロースであるため、二酸化炭素の取り込みが散布により促進されている事が明らかです。ヒトが食べない部分をバイオ燃料とする事が研究されています。将来、植物繊維としての不溶性セルロースを、グルコースへ分解し、エタノールへ変換する技術が実用化されることでしょう。そうなれば、C4植物スイートコーンの茎もバイオ燃料に変換できはずです。また、茎径の増加は、暴風雨に強くなり、台風などの天候リスクも回避できる可能性が増します。

ご経験がおありかと思いますが、十分な元肥だけでは樹勢に富む植物にならない事が多くあります。強制的に代謝を促し、吸肥力を高める事が有効です。C4植物のスイートコーンに対しても、「ルビスク」の使用で肥料を強制的に吸わせて代謝させる事ができます。

「ルビスク」は、バイオ燃料作物の増収、二酸化炭素の取込など低酸素社会を意識した活動に貢献できる資材です。

記述者 大分大学 石川雄一 2008/8/2
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